Dynamic365のCRM機能やメリット、プランなどについて徹底解説【2024年最新版】
カスタマイズ性が高く、Office製品との連携が強いCRMプラットフォームのDynamic365。聞いたことはあるものの、具体的な機能がわからず、導入すべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。
本記事ではDynamic365の機能やメリット、料金プランなどについて詳しく解説していきますので、自社にあったCRMツールを探している方は、ぜひご覧ください。
なお、CRMツールの導入に加えて、営業活動のアウトソースも生産性向上のために有効です。営業代行会社の探し方・選び方がわからない!という方は営業幹事にお気軽にご相談ください。貴社の目的・予算にあった最適な営業代行会社を厳選してご紹介します。相談料・会社紹介料などは無料です。
【無料】営業代行会社を紹介してもらうDynamics365とは?
画像引用:Dynamics365
まずはDynamics365の基本情報を確認し、どのようなサービスなのかを把握しましょう。
Dynamics365の基本情報
Dynamics365の基本情報をまとめた表がこちら。
提供会社 |
日本マイクロソフト株式会社 |
特徴 |
|
導入実績 |
世界196カ国・22万社以上 |
Dynamics365は日本マイクロソフト株式会社が提供している、ビジネスアプリプラットフォームです。顧客管理やマーケティング、業務自動化などに関する機能が用意されており、CRMツールとしても活用できます。
世界196カ国以上で利用されており、導入社数は22万社以上。マイクロソフト製のOffice製品との連携が容易というのも大きな特徴です。
【無料】営業代行会社を紹介してもらうDynamics365の特徴
Dynamics365にはどのような特徴があるのでしょうか。特徴について詳しく見ていきましょう。
業務の効率化と生産性向上ができる
詳しい機能については後ほど紹介しますが、Dynamics365にはビジネスの領域ごとに製品が用意されており、各製品には様々な機能が揃っています。様々な企業に対応できる豊富な機能が用意されているため、業種や事業規模に関係なく、業務の効率化と生産性向上ができます。
オンプレミス型かクラウド型かを選べる
Dynamics365はオンプレミス型とクラウド型の2つが用意されており、企業の状況によって選べます。セキュリティの観点からクラウド型を避けたい場合はオンプレミス型が、コストを抑えたい場合はクラウド型がおすすめです。
自社に合わせたカスタマイズができる
必要な機能のみを選んで導入した上で、自由なカスタマイズも可能。ツールにあわせて業務プロセスを変えるのではなく、業務プロセスにあわせてツールの仕様を変えられます。現場からの声も踏まえながら、使いやすいツールへと改善を進めましょう。
Office製品との連携が簡単にできる
同じくマイクロソフトが作っているOffice製品と容易に連携できるのも嬉しいポイントです。Microsoft 365 や Microsoft Azure、Microsoft Power Platformなどと連携できます。
Office製品との連携事例
Office製品と連携することで、以下のようなことが可能です。
- Dynamics365とOutlookの予定表を同期する
- WordやExcel、 PowerPointなどのドキュメントを一元管理する
- Skype for Business Onlineのビデオチャットを開催し、ドキュメントを共有する
アップデートに期待できる
IT業界を牽引するマイクロソフトが今後もDynamics365の開発に力を入れていくと明らかにしており、さらなるアップデートに期待できます。すでにAIやARといった最新技術を活用した機能が続々とリリースされており、さらに高機能なツールへと進化していくはずです。
【無料】営業代行会社を紹介してもらうDynamics365の主なモジュールの機能と価格
Dynamics365はモジュールと呼ばれる様々な製品が用意されており、組み合わせながら利用するツールです。主要な8つのモジュールに搭載されている機能と価格について紹介していきます。
Dynamics 365 Sales
顧客管理や営業支援のための機能が揃った、生産性向上・業務効率化のためのモジュールです。顧客情報を管理する機能や予測機能、レポート機能などが用意されています。
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1ユーザーあたりの月額料金 |
Professional |
8,938円(税込) |
Enterprise |
13,062円(税込) |
Premium |
18,562円(税込) |
Dynamics 365 Customer Insights
以前まで「Dynamics 365 Marketing」という名称で提供されていたMA用のモジュールと「Dynamics 365 Customer Insights」がセットになったモジュールです。パーソナライズされた顧客体験を提供するためのデータプラットフォームとなっており、AIを活用した詳細な分析もできます。
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1ユーザーあたりの月額料金 |
Customer Insights attach |
137,500円(税込) |
Customer Insights |
233,750円(税込) |
Dynamics 365 Customer Service
カスタマーサポートを効率化し、顧客満足度を向上させるためのモジュールです。過去の問い合わせ内容を蓄積し、新たな問い合わせ時に自動で対応内容の提案を受けられます。対応品質の向上や、スタッフの育成にも活用できるモジュールです。
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1ユーザーあたりの月額料金 |
Professional |
6,875円(税込) |
Enterprise |
13,062円(税込) |
Dynamics 365 Field Service
物流や工事といったフィールドサービスのためのモジュールです。作業員のスケジュールを管理して進捗管理に活用したり、顧客に進捗を共有したりする機能が備わっています。
1ユーザーあたりの月額料金 |
13,062円(税込) |
Dynamics 365 Project Operations
進捗の管理や分析を行い、プロジェクトの成功を目指すためのモジュールです。リソースの割り当てやスケジュール管理の機能があるほか、コストカットのための分析機能も充実しています。
1ユーザーあたりの月額料金 |
16,500円(税込) |
Dynamics 365 Finance
会計や人事、物流といった業務を一本化し、効率化を行うためのモジュールです。部門をまたいだ処理を統合でき、データ運用の効率がアップするというメリットもあります。
1ユーザーあたりの月額料金 |
24,750円(税込) |
Dynamics 365 Commerce
オフライン・オンライン問わず、最適なショッピング体験を提供するための小売事業者向けのモジュールです。顧客体験の一元管理といったロイヤリティや売上を向上させるための機能があるほか、在庫管理・入荷管理といったオペレーションに関する機能もあります。
1ユーザーあたりの月額料金 |
24,750円(税込) |
Dynamics 365 Human Resources
HRとも呼ばれる、社内の人材管理を行うためのモジュールです。各スタッフのスキル管理や目標設定もできるため、社内異動や人事評価にも活用できます。
1ユーザーあたりの月額料金 |
16,500円(税込) |
Dynamics365はCRMツールとして活用可能
様々な製品を組み合わせられるDynamics365は、CRMツールとしても利用可能。Dynamics365に備わっているCRMツールに欠かせない機能についてご紹介します。
営業に関する情報を集約できる
顧客情報を取り込み、一元管理ができます。特にマイクロソフト製品との連携に優れており、Outlookからメールやスケジュール、タスクなどを日報に反映させることも可能です。反対に、Dynamics365上で作成したタスクやスケジュールをOutlookに反映させることもできるため、二重入力の手間が省けます。
営業レポートを簡単に作成できる
一元管理している顧客情報から必要な情報だけを抜き出し、グラフを交えたレポートを簡単に出力できます。営業レポートの作成にかかる時間を削減し、営業活動にあてる時間を増やすことで生産性の向上が見込めるはずです。
効率よくターゲットを抽出できる
過去の取引状況や売上規模などをもとにしたターゲットの抽出も可能です。検索の操作性もよく、様々な切り口のターゲットを手軽に抽出できます。
顧客データを分析できる
蓄積されていく顧客情報や営業活動の情報を分析することも可能です。Dynamics365上で分析できるのはもちろんのこと、データをExcelにエクスポートしての分析もできます。
問い合わせを一元管理できる
顧客からの問い合わせ経路はメールや電話、webなど様々ですが、異なるチャネルからの問い合わせも一元管理可能です。営業担当へのデータ共有もシームレスに行えるため、素早い対応を実現できます。
そもそもCRMとは?
CRMツールの検討を本格的に進めるにあたり、改めてCRMの概要や取り組む目的について確認しておきましょう。改めて社内でCRMの目的について議論することも重要です。
CRMが普及した背景
「Customer Relationship Management」の頭文字をとったCRMは、直訳すると顧客関係管理という意味になります。このCRMはIT技術の進歩にともなって普及してきました。顧客を分析できるツールが増えたこともあり、CRMに力を入れる企業が増えてきています。
CRMに取り組む目的
CRMの基本的な目的は顧客生涯価値の最大化です。CRMによって顧客のニーズを理解し、パーソナライズした営業活動を行うことで、顧客満足度の向上を目指します。顧客満足度があがることは売上・利益にも直結するため、「一度売ったら終わり」ではなく、継続的に良好な関係を築くことが重要です。
CRMツールを活用するメリット
売上・利益に直結するCRMを適切に行うために、CRMツールを導入する企業が増えています。CRMツールを活用することでどういったメリットがあるのか、詳しく見ていきましょう。
顧客情報を一元管理し、効率化できる
CRMツールを活用することで顧客情報の一元管理ができるようになります。紙やExcelでの管理と違い、いつでも誰でも同じ情報にアクセスできるようになるのが大きなメリットです。情報を探す手間が省け、業務効率の改善につながります。
顧客情報を可視化し、管理ができる
全ての顧客情報を同じような形で管理するため、情報の過不足もなくなります。また、文字情報だけでなく、グラフや表に変換することもできるため、レポートや資料の作成にも活用可能です。
情報をリアルタイムで共有できる
CRMツールは基本的に全員が同じデータベースを参照する構造となっているため、リアルタイムでの共有に優れています。全員が常に最新情報へアクセスできるというのは大きなメリットです。また、対応履歴を他の部署に簡単に共有できるため、トラブル時の対応にも活用できます。
優良顧客への育成ができる
CRMツールに蓄積した情報を分析し、ニーズを把握することで顧客満足度の向上へとつながります。ニーズにあった製品・サービスを提案することで、優良顧客へ変化する可能性が高まるはずです。
【無料】営業代行会社を紹介してもらうDynamics365の導入における3つのポイント
Dynamics365に限らず、CRMツールを導入する場合は事前にいくつかのポイントを押さえることが重要です。導入して終わりではなく、しっかりとフル活用するための3つのポイントをご紹介します。
社内研修や教育の時間を設ける
導入当初は運用に戸惑うケースが多く、現場のスタッフによる活用が進まないことも多々あるため、社内研修や教育の時間をしっかりと設けましょう。ツールの基本的な利用方法について教育する時間をとり、不明点が出てきた際に素早くサポートできる体制を作ることも重要です。
事前に社員の理解を得ておく
いきなりツールを導入するのではなく、あらかじめ社員の理解を得るのも重要です。事前に導入の意図や目的を共有することで、各スタッフの理解が深まり、ツールの定着へとつながります。せっかくツールを導入しても現場に定着しなければ意味がないので、導入前の働きがけをしっかりと行いましょう。
既存システムとの連携を確認する
導入したCRMツールと普段使用しているシステム・ツールが連携できないと業務プロセスが大幅に変わってしまうため、連携の可否を事前に確認しましょう。CRMツールを利用する可能性のある全部署のシステム・ツールとの連携を確認するのが重要です。
Dynamics365の評判・口コミ
実際にDynamics365を利用している企業は、どのように感じているのでしょうか。導入してから後悔しても遅いので、良い口コミと悪い口コミをそれぞれ見ていきましょう。
Dynamics365の良い評判・口コミ
良い口コミとして、次のようなものがありました。
- 誰とどこで商談したのか、決裁者が誰なのか、をデータで残せる
- 異なる部署の人と簡単に情報共有できる
- 営業の事務作業にかかる時間を削減できる
- エンジニアがいなくても運用できる
- Office製品との親和性が高く、業務の効率化ができている
Dynamics365の悪い評判・口コミ
一方、悪い口コミは次のようなものがありました。
- 検索機能が使いにくい
- 入力の手間が大きいため、使用していない人も一部いる
- データ容量が大きいとアップロードに時間がかかる
Dynamics365の導入事例
続いて、Dynamics365を導入したことで業務が改善された事例をご紹介します。ぜひDynamics365の導入検討を進める際の参考にしてみてください。
株式会社NTTPCコミュニケーションズ
画像引用:株式会社NTTPCコミュニケーションズ
IoTやセキュリティなど、法人向けに幅広いICTサービスを提供する株式会社NTTPCコミュニケーションズの事例です。
導入以前の課題
別のツールを導入していたものの活動管理が日報ベースだったため、商材別やターゲット別の分析ができる状態ではなかったとのこと。また、ツールがマーケティングシステムと連携していなかったため、進捗管理や集計に時間がかかっていたそうです。
導入による効果
マーケティングと営業のデータ連携がスムーズになり、営業スタッフが知りたい情報をすぐに把握できるようになったとのこと。さらに営業活動をリアルタイムで確認でき、細かな分析もできるようになったそうです。
株式会社小泉
画像引用:株式会社小泉
住宅設備機器や配管部材などの専門商社である、株式会社小泉の事例です。
導入以前の課題
新規顧客開拓用のシステムと営業日報用のシステムが連携しておらず、情報を適切に蓄積できていなかったとのこと。また、日報を手書きで作成して提出するスタッフもいたため、チーム内での共有スピードや業務効率に課題を抱えていたそうです。
導入による効果
Dynamics365の導入によって営業活動に関する情報を可視化でき、チーム全体に共有できるようになったとのこと。データに基づいた営業活動が可能になったことに加え、営業指導やノウハウの共有にも活用できているそうです。
株式会社ベリタス
画像引用:株式会社ベリタス
臨床研究のための試薬や診断薬の原材料など、クライアントのニーズを満たす製品を探し出して提供している株式会社ベリタスの事例です。
導入以前の課題
以前導入していたCRMツールでは時系列に沿った情報記録ができておらず、蓄積したデータを活用できていなかったとのこと。また、株式会社ベリタスは代理店経由で商品を届ける取引形態が多く、エンドユーザーの情報を一元管理できていなかったそうです。
導入による効果
Dynamics365の導入によって全社レベルでの情報共有が可能になり、様々な切り口での分析が可能に。蓄積したデータを営業活動に活かせているそうです。また、代理店の先にいるエンドユーザーの情報も一元管理でき、きめ細やかなお客様対応に繋がっているようです。
【まとめ】Dynamics365について紹介しました
Dynamics365の機能や導入メリット、料金プランなどを紹介しました。Dynamics365の特徴をまとめると、以下の通りです。
- 世界22万社以上が利用するビジネスアプリプラットフォーム
- CRMツールとしても活用できる
- オンプレミス型かクラウド型かを選べ、Office製品との連携が容易
本記事の内容を参考に、自社に合うCRMツールはどれか、検討しましょう。
なお、CRMツールの導入に加えて、営業活動のアウトソースも生産性向上のために有効です。営業代行会社の探し方・選び方がわからない!という方は営業幹事にお気軽にご相談ください。貴社の目的・予算にあった最適な営業代行会社を厳選してご紹介します。相談料・会社紹介料などは無料です。
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