AI搭載型のCRMとは?注目を集める理由や導入メリットを解説【2024年最新版】
近年では、AI搭載型のCRMツールの話をよく聞くようになりました。効果が気になるという営業担当者も多いでしょう。AI搭載型のCRMを使えば、業務効率を大きく改善できます。
本記事では、AI搭載型のCRMについて、メリットや注意点、おすすめのツールなどを紹介します。
なお、CRMのツールの探し方・選び方がわからない!という方はお気軽にご相談ください。貴社の目的・予算を弊社コンサルタントがヒアリングし、ツール選定についてアドバイスします。相談料は一切無料です。
【無料】CRMのツール選びについて相談するAI搭載型のCRMとは
昨今のビジネスシーンでは、AIを搭載したツールの台頭がめざましくなっています。CRMにおいても、AIを搭載したツールが出てきており多くの企業が導入して成果をあげている状況です。では、AI搭載型のCRMとはどのようなものなのかを見ていきましょう。
CRMとは
CRM(Customer Relationship Management)とは、日本語では「顧客関係管理」と呼ばれるものです。ビジネスでは、顧客と良好な関係を築くことは欠かせません。誰からどのような問い合わせが、何回来たのか。過去に名刺交換をした企業はどこなのか。商談はどこまで進んでいるのかなど、顧客との関係性でアプローチの仕方は大きく変わってくるからです。
そのため、まだニーズが顕在化していない見込み客にはステップメールを送って、自社製品・サービスに興味を持ってもらう。すでに取引をしている優良顧客には、これまでとは異なる提案でアップセルを狙うなどする必要があります。
CRMは、こうした顧客との関係性におけるビジネスの意志決定をサポートするツールといえます。
AIとは
AI(Artificial Intelligence)とは「人工知能」と呼ばれ、人間の知性を人工的に再現したものです。コンピューターが人間のように思考し、判断するには大量のデータを読み込ませる必要があり、これを「機械学習」といいます。学習したコンピューターは、一定の状況下で予測や識別が可能になるのです。
たとえば、膨大な顧客データの中から確度の高い見込み客を抽出する。メールの開封率の高い時間帯を判断し、自動的にメールを送信するといったことが行えます。AIを活用すれば、人間の作業を代替してくれるだけでなく、生産性を大きく上げることができるでしょう。
【無料】AI搭載型のCRMを紹介してもらうCRMにAIを搭載するメリット
では、CRMにAIを搭載するメリットには、どのようなものがあるでしょうか。
顧客の温度感を分析できる
CRMにAIを搭載すると、顧客の温度感(購入意欲の高さ)を分析できます。ある顧客が、メールは開くけどURLリンクはクリックしてくれないのであれば「温度感はまだ低い」と判断できるでしょう。一方で、メールも開いて自社サイトに何度も訪れてくれる顧客であれば、次の提案に進めるかもしれません。
ほかにも様々な要因で営業アプローチは変化します。AIが搭載されているCRMは、自動的に顧客の温度感を分析してくれるため、次の打ち手が判断しやすくなるのです。
膨大なデータの分析を任せられる
営業では様々なデータが日々蓄積されていきますが、AI搭載のCRMなら分析を自動化できます。
- 顧客情報(氏名、連絡先、会社名、部署、役職など)
- 購買履歴(顧客が過去に購入した製品やサービスの詳細、購買日、金額、数量など)
- コミュニケーション履歴(顧客との電話やメールの履歴、会議や商談のスケジュールと結果など)
- インタラクションデータ(ウェブサイト訪問履歴、ソーシャルメディアでの反応やコメント、インバウンドメールやフォームの記入など)
- 営業プロセス情報(営業プロセスのステータスと進行状況)
上記データを分析するのは手間と時間がかかります。CRMに分析を任せれば、営業パーソンはほかの重要業務に集中できるでしょう。
最適な提案タイミングを教えてくれる
営業活動では、適切なタイミングで提案するのは難しいもの。そのため、見込み客が悩んでいるニーズを読み取り、最適な形で売り込めるのは一部の営業パーソンのみでした。AI搭載のCRMを使えば、誰でも適切なタイミングの判断が可能になります。
つまり、一部のエースだけに頼って営業する必要がなくなるということです。ツールの活用によって、営業チーム全体のパフォーマンスが底上げされるため、企業の業績アップが期待できます。
【無料】CRMのツール選びについて相談するAI搭載のCRMツールを活用する際の注意点
AI搭載のCRMツールは非常に頼もしい性能を発揮してくれます。しかし、注意点もあります。「AIの出す回答が常に正しいとは限らない」ことです。AIは過去のデータを学習し、傾向や特徴を判断します。そのため、過去データに誤りがあったり、AI自体が知らないデータに遭遇したりすると途端に精度が落ちる恐れがあります。
AIが出す回答を鵜呑みにするのではなく、判断材料の1つにするのが賢明でしょう。とはいえ、分析が自動化できる、統一された意思決定ができるというメリットは損なわれません。上手くAIと付き合えば営業効率の改善は見込めます。
【無料】AI搭載型のCRMを紹介してもらうAI搭載CRMおすすめツール8選
製品名 |
ポイント |
価格 |
Dynamics 365 |
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Sales Professional: 月額8,125円 / ユーザー 月額11,875円 / ユーザー 月額16,875円 / ユーザー 月額20,250円 / ユーザー 月額5,000円 / ユーザー ※税込みの詳細な金額は 要問い合わせ |
Zoho CRM |
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スタンダード: 月額2,640円 / ユーザー プロフェッショナル: 月額4,620円 / ユーザー エンタープライズ: 月額6,600円 / ユーザー アルティメット: 月額8,580円 / ユーザー ※税込み |
Salesforce Sales Cloud |
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Essentials: 月額3,300円 / ユーザー Professional: 月額10,560円 / ユーザー Enterprise: 月額21,780円 / ユーザー Unlimited: 月額43,560 円 / ユーザー ※税込み |
CCReB AI |
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要問い合わせ |
Freshsales Suite |
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年払いでの価格です フリー:無料 月額2,300円 / ユーザー 月額5,900円 / ユーザー 月額10,400円 / ユーザー ※税込み価格は 要問い合わせ |
Mazrica Sales |
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スターター: 月額30,250円~ / 5ユーザー グロース: 月額121,000円~ / 10ユーザー エンタープライズ: 月額363,000円~ / 20ユーザー ※税込み |
Sansan |
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ライセンス費用:要問い合わせ オプション費用:要問い合わせ Sansanスキャナ:要問い合わせ |
MOTENASU-AI |
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要問い合わせ |
Dynamics 365 Sales
画像引用:Dynamics 365
Dynamics 365 Salesのおすすめポイント
- AIを活用した営業案件スコアリングで適切な顧客に注力できる
- 顧客からの問い合わせ対応のデータから、AIがレポートを自動生成
- パフォーマンスの高い営業パーソンのデータを可視化できる
Dynamics 365は、あらゆる企業活動をトータルで支援するサービス群の総称です。
Dynamics 365の1つである「Dynamics 365 Sales」は、AIによる様々な支援を受けながら営業活動を効率化できます。たとえば、顧客情報を分析してAIがスコアリングすることで、より勝率の高い案件に注力できます。また、問い合わせ対応の内容をAIが分析して、改善の提案も可能です。
Dynamics 365の概要・実績・価格感
会社名 |
日本マイクロソフト株式会社 |
主な機能 |
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価格感
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Sales Professional:月額8,125円 / ユーザー ※税込みの詳細な金額は要問い合わせ
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実績詳細 |
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Zoho CRM
画像引用:Zoho CRM
Zoho CRMのおすすめポイント
- 顧客情報や活動ログからAIがパターン学習し、改善プロセスを提案
- 見込み客、案件ごとの確度をAIが予測
- 顧客の属性や好みなどから、AIが興味を持ちそうな製品をレコメンド
Zoho CRMは、世界で25万社に導入されているCRMです。多様な業界に対応できる豊富な機能、AIによる分析・提案機能を備えています。CRMだけでなくSFA(営業支援ツール)も兼ね備えているので、高いコストパフォーマンスが期待できるでしょう。
顧客情報や活動ログをAIが学習し、日常的にボトルネックになっているプロセスを効率化する提案機能を搭載。ほかにも見込み客や案件ごとの確度をAIが予測したり、顧客の好みからレコメンドしたりするなど、豊富なAI機能を持つのも魅力です。
Zoho CRMの概要・実績・価格感
会社名 |
ゾーホージャパン株式会社 |
主な機能 |
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価格感 ※税込み |
スタンダード:月額2,640円 / ユーザー |
実績詳細 |
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Salesforce Sales Cloud
Salesforce Sales Cloudのおすすめポイント
- AIによるリードスコアリングと商談スコアリングで確度の高い顧客を抽出
- 商談、取引先の分析をAIが行い、担当者に提案
- メール、カレンダー、Salesforceの機能がまとまったシームレスな環境を実現
世界大手のCRMを展開するSalesforceが提供するサービスです。もともと充実していたCRM機能に加え、AI(Salesforce Einstein)が顧客データを多角的に分析してくれます。顧客や商談をスコアリングして成約率を予測する機能や、担当者が次にするべき対応を提案してくれる機能を使えば効率的に営業活動を進められるでしょう。
また、Salesforce Inboxを使えば、メールやカレンダーなどの機能をまとめて確認でき、出先からの連携も容易です。
Salesforce Sales Cloudの概要・実績・価格感
会社名 |
株式会社セールスフォース・ジャパン |
主な機能 |
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価格感 ※税込み |
Essentials:月額3,300円 / ユーザー |
実績詳細 |
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CCReB AI
画像引用:CCReB AI
CCReB AIのおすすめポイント
- 不動産特化のAI搭載CRM
- 不動産売買、不動産M&A、経営動向分析などで活用可能
- AIが企業の不動産売買動向の予測値をスコア化
不動産業界なら不動産特化のAI搭載CRM「CCReB AI」がおすすめ。AIが不動産売買動向の予測値をスコア化してくれるため、効率的にターゲットを絞れます。
活用領域は不動産売買、不動産M&A、経営動向分析など多岐に渡り、賃貸や売買以外のニーズにも対応。また、アタックリストを1分で抽出してくれる機能も搭載。確度の高いリストを元に精度の高い営業活動が期待できます。
CCReB AIの概要・実績・価格感
会社名 |
ククレブ・アドバイザーズ株式会社 |
主な機能 |
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価格感 |
要問い合わせ |
実績詳細 |
要問い合わせ |
Freshsales Suite
画像引用:Freshsales Suite
Freshsales Suiteのおすすめポイント
- AI「フレディー」による見込み客スコアリング
- 事業を加速させる豊富なツール群
- 各種ツールと連携し、一元化が可能
セールス×マーケティングの統合ソリューションである「Freshsales Suite」。AI「フレディ」を搭載し、顧客の行動を分析、さらにスコアリングすることで確度の高い見込み客を抽出してくれます。
また、個人情報を安全に保管できるファイルストレージ、Facebookなどとも連携可能なWebチャットボットなど便利な機能が充実しています。Office365、Salesforce、Googleカレンダー、名刺スキャンアプリ、ZOOM、各種メールサービスなどとの連携もでき、情報を一元管理しながら営業活動を進められます。
Freshsales Suiteの概要・実績・価格感
会社名 |
株式会社アイアンドディー |
主な機能 |
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価格感
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年払いでの価格です フリー:無料 ※税込み価格は要問い合わせ |
実績詳細 |
要問い合わせ |
Mazrica Sales
画像引用:Mazrica Sales
Mazrica Salesのおすすめポイント
- 機械学習により受注確度や契約予定日を算出
- AIが画像から文字データを認識し、名刺を自動で登録
- 外出時でも最新情報をリアルタイムに更新
「Mazrica Sales」は、 顧客、案件、行動、名刺などの情報を効果的に一元管理できるCRM。売上実績や進捗率をダッシュボードで可視化できるだけでなく、日々の行動を時系列で表示し、チームメンバーの活動も把握可能です。
さらに、モバイルアプリで外出先から受注できた最新情報を更新するなど、リアルタイムに社内で連携が可能。基本的なCRM機能に加え、AIによる受注確度算出やOCR機能を使った名刺自動登録機能など、業務効率を改善する機能が充実したツールといえるでしょう。
Mazrica Salesの概要・実績・価格感
会社名 |
株式会社マツリカ |
主な機能 |
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価格感 ※税込み |
スターター:月額30,250円~ / 5ユーザー |
実績詳細 |
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Sansan
画像引用:Sansan
Sansanのおすすめポイント
- 名刺交換済みの社内の人脈をフル活用できる
- 顧客との接点から情報を蓄積
- 人脈と豊富な企業データベースとの組み合わせで戦略構築
名刺管理市場シェア82%を誇るSansanは、名刺から始まる顧客との関わりを効率的に管理します。これまで社内で眠っていた名刺交換の人脈をデータ化して管理することで、新たなビジネスチャンスを創造できます。AIによる確度の高そうな人物の名刺をレコメンドしてくれるため、効率的に営業をかけられるでしょう。
Sansanの概要・実績・価格感
会社名 |
Sansan株式会社 |
主な機能 |
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価格感 ※税込み |
ライセンス費用:要問い合わせ |
実績詳細 |
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MOTENASU-AI
画像引用:MOTENASU-AI
MOTENASU-AIのおすすめポイント
- 購入データやビッグデータからAIが施策を提案
- ChatGPT×最適化AIによるセールス案内
- レコメンドAIによる商材提案の最適化
「MOTENASU-AI 」は、AIレコメンドサービス「Deep Messaging」を搭載したマーケティングオートメーション(MA)およびCRMツール。電通プロモーションプラスとAI CROSSが共同開発しています。D2CビジネスやEC事業者におすすめのツールです。
会員データ、売上・受注データなど、様々なデータをAI多次元分析して、顧客ニーズを把握できるのが特徴。ほかにも、レコメンド機能や文章生成AI「ChatGPT」なども活用可能です。
MOTENASU-AIの概要・実績・価格感
会社名 |
電通プロモーションプラス AI CROSS |
主な機能 |
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価格感 ※税込み |
要問い合わせ |
実績詳細 |
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【まとめ】AI搭載型のCRMを紹介しました
近年では、続々とAIを搭載したCRMが登場しています。見込み客のスコアリングや適切なアプローチ提案など様々な機能がありますが、自社が抱えている課題にあったAI機能を搭載したものを選ぶことをおすすめします。無闇に機能豊富なCRMは使いこなせずに終わってしまう可能性もあるためです。
なお、CRMのツールの探し方・選び方がわからない!という方はお気軽にご相談ください。貴社の目的・予算を弊社コンサルタントがヒアリングし、ツール選定についてアドバイスします。相談料は一切無料です。
【無料】CRMのツール選びについて相談する